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    立ち塞がる

    04-15,2014

    本日はお香の稽古へ。

    花宴香。
    花・宴・詩・扇の4種の香を
    2包ずつ8包用意し、
    3種を1包ずつ試み
    残り6包を混ぜて
    2包ずつの組にして
    聞いていく。
    お答も組にて。

    聞きの名目は
    南殿の桜
    霞める月
    三ツ口
    朧月夜
    春の鶯
    小笠原

    書き連ねるだけでも雅のイメージ。
    イメージだけで教養が加わらない自分が
    いつもカナシイ・・・
    三ツ口って?
    弘徽殿の本殿の三つ目の入り口のこと。
    小笠原って?
    いづれぞと露の宿りをわかむまに
    小笠原に風もこそ吹け
    光源氏の歌よりとられてる。
    ああ・・・またもや
    私の前に立ちふさがる源氏物語・・・

    2種目は菜摘香。

    籠もち み堀串もち この国の菜摘む子よ
    家なのらせ 名なのらせ

    雄略天皇の御歌を証歌にした組香。

    天皇が菜摘む少女に「お名前は?」と
    聞いている微笑ましい春の風景
    ならいいのですが・・・
    源氏物語臭が漂うと途端に爛れてくるなあ

    いずれにしても
    何をするにせよ
    場に少し慣れてくると
    自分の教養の足りなさに愕然とする
    準備は自分でコツコツするしかないと
    分かってる
    そう思いながら人生半分来てしまった・・・

    この組香を作った方はもちろん
    共に遊んだ方々も全て
    ツーと言えばカーでベース部分の教養を
    同じくしているから
    もう何段も上の「楽しい」を共有していたのだろうな。

    組香のよさは
    香木の鑑賞のみにあらず
    物語と言葉の豊かさまで
    吸い込めること
    香りだけでない部分を
    もっと手繰り寄せることができればいいなあ

    どんな道でも
    奥に行けばいくほど
    楽しくなる
    奥に行くという動機には
    好奇心だけでなくて
    ベース作りも欠かせない。
    それがない「楽しさ」は
    まだまだペラなんだろう。
    まあ、浅くとも心地よいわけですが。







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    雪の蔵

    03-07,2014

    本日は香の稽古へ。

    証歌は、源氏物語 玉蔓より

    尋ぬるに はるけき野への露ならば うす紫やかことなるまし
                      
    1,2,3を試み
    本香で客2包を加えた
    8炷にて2炷聞き。
    聞きの名目は10・・・
    毎度ながら
    贅沢なる複雑さ。

    1はうす色、2は宿露、3は吹き寄せ、客は細道
    素敵な香名。

    うっとりする暇もなく
    いきなり点前にあたる・・・
    組香のご説明に気もそぞろ

    始まってしまえば
    先生のご指導通り
    手を動かすのみなので
    頭はからっぽ
    あっという間に終了。

    自分の所業を辿りながら
    浮足立った心のまま、香を聞く。

    組香とは関係なく
    最後に雪の蔵というヒマラヤの香を聞かせて頂く。

    うーん

    人生いろいろ 香木もいろいろ

    香りも人も色々でも
    人種や用途で全く感覚が異なるようで。

    中東の富豪は、香木を丸のまま火にくべて
    空間に焚き染めるような使い方をしている
    と伺ったことがあるけれど
    こういう香りなのかな
    大味というかちょっと味覚に合わない
    強烈なものがあった。

    日本にいる私は
    いかに繊細な眼差しをもって
    吟味された香りを聞いているのか

    香に満たされ
    五感が空間を忘れて
    拡散され私に戻らない
    至福の自由を転がしながらの
    ひとりの帰路までが豊か。


    贅沢な禊。

    01-24,2014

    美馬さんのお客様に
    お誘い頂いて
    人形町にて香会。

    その方は美馬好みの
    やわらかな色の訪問着を召して。
    良きものがいっぱいに満ち満ちて
    溢れ垂れてくる。
    寿ぎにふさわしい
    分かる人には分かる
    美馬セレクトの壺たれ。
    まあ何ともよろし。

    ご紹介とご挨拶の後、
    まずは、予祝香。
    万葉集から家持の歌を証歌にした
    睦月に相応しい組香。

    新しき年のはじめ 初春の
    今日降る雪の いや重け吉事

    この歌が詠まれた年は
    陰暦で元旦と立春が同日に重なり、
    その上、豊作の前兆といわれる
    大雪が降ったということで
    良い事の重なる平安の年であるよう
    心から予祝して詠んだと言われる。

    儀鳳香、豊作の前兆、いや重け、賀正の宴、積る雪
    それぞれ、真那賀、羅国、佐曽羅、伽羅、真那蛮
    五種の香を
    試香四包、本香六包にて聞き分ける。

    薬師寺所縁の香会なので
    持統天皇時代に作られた
    暦に関係する歌ということで
    選ばれた由。

    皆様の気さくな雰囲気に
    ふんわりした心で素直に
    香を自分の内に
    迎え入れることができた。
    何より嬉しい。

    続いて松濤香。
    こちらはあまり経験のない
    前段、後段に分かれた組香。

    万葉集、後撰集、新古今集から一首ずつ
    松の歌を証歌とし、
    前段で
    月明の松、雪中の松、雨後の松
    三種を取り混ぜ、その内二包を試みとして
    本香を聞き分け、
    後段では
    前段の中で残った一包と
    松籟の一種を聞く。

    雨後と松籟が
    とても似た香りだったので
    後段は見事全員反対の
    雲晴れて松籟・・・
    私も前段のみの解で
    下附は常盤の松。

    初回でこんなにたくさんの
    香りを聞かせて頂く贅沢。
    炊き殻を分けて下さったのだけれど
    普通の会の三倍の大きさ。
    香木をふんだんに所持していらっしゃる
    先生なればこそ。

    それなのに、香人にありがちな
    高飛車なところ一切なし。
    気さくでざっくばらんな方。
    香は本来おおらかなお遊び
    そう思っている私には
    ぴったりの会ここに在り。

    出歩いて探し出さなくても
    自然なご縁でこうして
    自分の望む場所に導かれていく。

    昨年に引き続き
    年初から香のシャワーを浴び
    リラックスして漏らさず
    自分の内側に重ねることができた。
    立春を前に
    最高に贅沢な禊となった。

    美馬さんのお仕事から
    頂いたご縁。
    勿体なくもありがたい。

    お誘い下さった
    アンテナの高いお客様に
    お返しするものが何もない。

    この感謝は
    天に贈ろう。

    茅ヶ崎の稽古場はあまりにも遠いので
    こちらの稽古場に通わせて頂くことに。

    来月が本当に待ち遠しい。

    美馬さん
    Iさま
    ありがとうございます。










    冠差

    11-19,2013

    P1070238.gif

    本日は紅葉賀香。
    平安装束の方のお点前での香会。

    源氏の君の冠にかざした紅葉が散って
    寂しい飾りとなったので
    左大将が御前に咲いている
    とりどりの菊を折って
    紅葉と差し替えた
    頭の中将との青海波の二人舞を
    あでやかに舞う君の姿は
    この世のものとも思われなかった。
             
                源氏物語

    試香で紅葉、菊を聞き、
    無試の舞と取り混ぜ
    その内の二包を聞き、名目にて答える。
    名目は
    初もみじ、むらもみじ、もみじ衣
    初きく、きくがさね、きく衣
    青海波、かざしのもみじ、かざしのきく

    本日のお答は舞ともみじで
    かざしのもみじ。

    室町初期に写されたという
    源氏物語五四帖の写本も拝見させて頂く。

    五十四帖を移すには5年以上の歳月がかかり、
    紙が高価だった時代なので、財力もいった。
    表紙の表は渡り紙で題字には金彩が入り、
    内表紙はヨーロッパからの銀が張ってある。
    表紙は、江戸時代に虫がくわないという
    藍に付け替えられた時に
    元の紙を題字に残したものだそう。
    写本は、原本と全く同じように写すのが
    当時のセンスだったのだとか。
    貸し借りのために散逸してしまい、
    完全に残るのは珍しいこと。
    なんと美しかった。

    舞楽の折、季の植物を冠に差すことを
    かざすという。
    さあ、私の花園から何をかざそう。
    帰る道々
    着物の重ねと花色をとりとめもなく
    組み合わせてみる。
    香会の後も
    頭の中の遊びが果てなくて。




    小鳥

    07-25,2013

    香遊びの生徒さんが
    お家でも香を楽しみたいとのことで
    本日は香炉の作り方から。

    香炉灰を温めてふんわりとさせること
    この手間を惜しまずに。
    それぞれ灰を押して
    香筋をつけて整えてもらう。
    炭団の上の灰の厚さは
    その時により調整しながらなので
    ご自分で経験をしていくしかない。

    最も尊いものは香木。
    その香りを決して殺すことのないよう
    最もよい状態で生かしきることができるように
    細心を配ること
    灰を作る時に心するのは
    まずその一点。

    香炉に時間をかけたので
    本日は小鳥香。
    身近にいる小さな鳥で遊びます。

    和歌の鑑賞はないけれど
    簡単な手続きで香を味わうことができる組香。
    本日は三炷で。

    すずめ
    しとど
    どばと

    ひばり

    さあて
    手の中には何の鳥?
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