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    山色清浄身

    08-28,2013

    仁和寺だったか
    もう随分前のことで
    忘れてしまったけれど
    海外の著名なアーティストの
    花展があった。

    大作ばかりの中
    やはり、大きな鉢一杯に
    ぎっしりと
    様々な小さい実が敷き詰められ
    山なりに盛られた作品があった。

    その作品は
    何か違うもので下地を
    ある程度の高さまで作り
    その上に実を敷き詰めたのではなく、
    空の大鉢に最初の一粒から
    実を敷き詰め、積み上げて行ったもの。
    勿論、表面からは
    その一から具合を見ることはできない。

    何というか
    見えないし、触れないのだけれど
    それは確かに最初の一粒から始まり
    最後の一粒までが詰まった
    気の遠くなるような実の集積。
    そこに在る確かな体積。
    在るとしかいいようのない
    ゆるぎない質量に満ちていた。

    四国の緑の中を走りながら
    何故かそんなことを思い出して。

    檮原辺りの杉ばかりの山に降る
    絵の様な雪の帽子もいいけれど、

    一本の下草から始まり
    無数のひよひよとした
    多種多様なの植物が
    この山の下から積み重なり
    折り重なる
    ミクロのフィルムが
    私の中で回って

    無駄なものも無用なものもない
    故郷の山の
    力強さに圧倒され
    奮い立たされる思いがした。

    この緑の深さ
    この雑多なものの集積
    全てが私の内側に
    湛えられている。

    だからきっと
    私は強い。
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