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    灰作り

    08-01,2011

    今日は八朔。

    京都の旧家に勤めていた頃は
    年末年始に次いで一年のうちでも出入りの多いお朔でした。

    昔風には田の実の節句で、季節のご挨拶もピークを迎え、
    奥は人と品物でごったがえします。
    表はといえば、盆月に入りお客様も少なく何となくゆったり。

    そんな中で行われる湿灰作り。
    暑い中、連日真っ黒になって
    大量の下地灰と湿灰作りが行われます。

    ポリバケツほどの大きさの寸胴2つにお湯を沸かし、
    布袋に番茶と丁子を入れ色を出します。
    各水屋から集めた灰をコーティングした盥に入れた上に、
    十分に煮出したそのドドメ色の熱湯を注ぎます。
    大きな鍋を傾けて、男性ならではの危険な力仕事。

    1時間ほどそのままにして灰汁を十分に抜いてから
    お湯を捨て(これも重たい)、灰を筵の上に伸べます。

    炎天下で乾かし、乾いたら篩にかけ、
    何日もかけてそれを何度も繰り返し、
    下地灰はかびないようによく乾かし、
    湿灰は程よい湿り加減にして壷に収めていきます。

    本来は土用の日より始めるとされていますが、
    実際はお天気次第のよう。
    なにせ大量ですので、時間も量も大掛かりなものでした。

    私の最初の師匠は、火事になったら灰を持って逃げる
    と仰っていました。
    道具の替えもまあないけれど、
    確かに自分が丹精した灰は特別なもの。
    何度も継ぎ足す秘伝のおでんみたいに
    そこには重ねてきた時間と労が詰まっています。

    茶人はこうして、夏の間に冬に使う灰をつくります。
    ゆったりとした表の姿と裏腹に疎かに過ごす時がありません。
    いや、疎かにせずたゆまず備えることで
    はじめて
    表のゆったりした静かな相ができるのだと思います。

    一人でコツコツやっていたけれど、
    水屋での地道な仕事を
    社中のみなさんと一緒に
    お弁当を作ったりスイカを切って涼んだりして
    楽しむのもいいかな。
    丁子の色と匂いは強烈ですが、
    こちらでもお弟子さんが集れば
    みんなでしてみたいことの一つです。


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