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    旧家のお盆

    08-17,2011

    京都の旧家で体験したお盆のこと。

    お盆には親戚が本家に集まり、ご先祖供養をするのは普通の家庭と変わりません。
    家長さまは、お盆の間毎日衣を着けられ、
    普段でも毎日なさっている朝のおつとめ(お経とお茶を差し上げる)と、
    その上に、朝10時と午後3時のお膳の折にも仏間でおつとめをなさっていました。

    お膳は私達が毎回9膳作り、奥様が盛り付けをなさり、ご親族が仏間に運びます。
    初日の朝のお膳は蓮の葉に白玉団子を8個盛り付けたもの。
    中日はいつものように、御飯と汁物、焚き合わせと和え物、お漬物の組み合わせで
    お精進を差し上げます。
    御飯はお膳の分だけで1回分5合!炊いていました。
    最終日の午後は、初日と同じように蓮の葉に白蒸しとヒジキ煮と奈良漬を盛ります。
    お箸は私達が迎え火などに焚くおがらのお箸で、
    毎回違うものを使い、下がってきたお箸は取っておいて
    最終日に裏のお寺で燃やしてもらいます。

    我が家でもお膳は作っていましたが、普通の一汁三菜のお精進で、
    蓮の葉に盛り付けたり、日によって献立が決まっていたり、
    おがらのお箸を使ったり、などの細かな決まりはありませんでした。

    お盆のことに限らず、古い家にはその家に脈々と続いてきた決まり事があって、
    小さな慣わしでも、途中の誰か一人が疎かにしてしまうと、その後が途切れてしまう。
    しきたりは、その家に縁を得た一人一人の日々の心がけの積み重ね。
    大きな流れを守り繋いでいくための大切な訓練です。
    核家族で育った私には何もかもが新鮮な体験でした。

    私の勤めた旧家では、大きい遠忌など大切な節目は
    お膳作りに辻留さんがご奉仕に入ったりもしますが、
    普段は、毎日のお膳を一番下の者(年齢ではなく入った年次順)が作っていました。

    毎朝一番に出勤し、大きな鍋に昆布と鰹の出汁をとるのですが、
    それとは別にお精進用の昆布出汁をとります。
    お膳は祥月命日の故人などその日によって何膳作るか決まっているので、
    それに合わせて、一汁三菜を材料が重ならないように献立を考え、
    什器の大きさに合わせて美しく盛れるよう大きさを考えて切り、
    味を調えて薄味に調理します。
    朝の四時に御飯が炊き上がるようにセットして、
    毎朝焚きたての御飯を差し上げられるように準備するのがお膳係の仕事。

    一番後に入った新米が、最初に責任を持ってするのが
    その家のご先祖様のお膳作り。
    毎朝一番に家長様がお供えされるものなので、緊張感のある仕事であり、
    料理の勉強にもなり、何より家の基と繋がる大切な役割。

    今はお精進を作る機会はありませんが、もっと色々勉強して、
    私の上の天上の方々にもおいしい供物をお届けできたらと思います。
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