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    十六夜

    09-13,2011

    畳の上に松葉の影が一本一本
    くっきり映る
    月を詠まなくても
    清かな満月が冴え冴えとみえる
    そんな其角の句がある

    十五夜に月が見えないのを無月と言って
    そんな夜は松に風の音を聴く

    十五夜に雨が降ると雨月。
    雨雲の向こうの薄明かりに想いを馳せたり。

    十五夜の月を待つ前夜は待宵。
    十五夜は良夜
    翌日の今日は十六夜
    明日は立待月
    明後日は居待月
    臥待月と続いていく

    まだ満月にならない前から
    良夜に月が見えなくても
    天に輝く月を日本の人は観る。

    心はほんとうに無限に豊か。

    そう
    でも私は満月が少し怖い。

    武蔵野から上る月の歌
    たくさん詠まれているけれど
    灯りのない漆黒の野原に
    神々しい満月。
    もしその場にいたら、
    いやきっと怖くていられない。
    私はどちらかというと
    満月に心乱される。
    満開の桜にも。
    完全なものの前で
    なぜこんなにも寂しく心許ない

    西洋では月光に狂気が宿るとも。
    日本でも源氏物語の頃には
    月の光に打たれるのは不吉との禁忌があった。

    美しい言葉の奥で
    動く心に
    光と影がある
    満月の光に
    松葉の影が深く射すように
    冴え冴えとしてくる闇が
    また怖いのだ

    そうだからそちらを見ないように
    そろりそろり
    お家にかえろう。
    私にはかえるお家ができたのだ。

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