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    出逢い

    10-16,2011

    私はJR四国の終着駅
    伊達のご城下、宇和島に生まれ育った。
    地方でも県庁所在地は便利で住みやすいのだけれど、
    私の故郷は過疎になりつつある田舎町。

    そんな片田舎にあっても
    出逢いに恵まれてきたのだなあ
    としみじみ思う。
    青山で山中先生に久しぶりにお逢いして
    昔を思い出した。

    初めてお顔を拝見したのは、
    確かお煎茶の社中でご自宅での茶会に伺ったとき。
    その後、私のお仲間20人ほどで
    香会をお願いしてから個人的にお誘いを頂くようになった。
    茶道でも香を聞くけれど
    お茶で触れたお香と先生のそれは全く別のものだった。

    折々のお香の会や
    百合の花をフロア一杯に飾ったカクテルパーティ。
    毎年の馬舎でのクリスマスパーティ
    ハーブを使ったお料理も
    先生のところで始めて口にした。
    紅茶のブレンドもご自分でなさり、
    どれもとてもおいしかった。
    先生ブレンドのスパイスティーはどこへ行っても手放せない。

    流派は違うけれど、そんなことは全く気になさらず
    弟子でもない私を山荘での茶事にも何度も招いて下さった。
    山荘は脇に小川が流れており、京都の庭師さんが丹精した
    茶庭と借景が見事で、囲炉裏を囲んで遅くまで話が尽きなかった。
    山芍薬が咲いたので 一服。
    谷を埋めて咲き揃った白雪芥子の群生の傍で 一服。
    そんな風に決まりきった茶会でないお茶を
    先生から何度頂いたことだろう。
    山中を駆け回って好きな花を切ってみんなで生けたり。
    お家に伝わる見事な雛を毎年飾り方を変えて
    愉しませても下さった。

    お若い頃から馬に乗って馬場を運営されていたので
    いつも日に焼けて引き締まった身のこなし
    馬場から戻って着物に着替え
    私達を迎えて下さったりしたなあ。

    田舎生まれの私の目にしたことの無いものを
    先生は沢山見せて下さった。
    視野の狭くなりがちな女性のお茶を
    はっきりと広い世界に解き放って、いいんだよと
    後押しして下さったのも先生。

    思い出すと尽きず溢れ出てくる。

    思えば、先生が見せて下さった様々な風景が
    私の中に豊かに湛えられている。
    それまでの私は、大好きな茶がとても息苦しかった。
    先生に出会ってその訳がようやく分かった。

    私もゆったりとおおらかに茶や香を捉えたい。
    ねばならないことなどない自由な世界。
    一部のマニアの楽しみではない
    誰にでも与えられている世界なんだ。

    だから、茶も香も日本に生まれた全ての人に
    一度でいいから通り抜けてもらいたい。
    ずっとする必要はないから
    堅苦しくもなく、身構えず在りのままで
    少しの緊張感と共に
    自身の五感を澄ませて感じ取る
    そんな経験が多くの日本人の日常に
    スパイスのように入り込んだら
    なんだか面白くて豊かだ。

    微力でも先生が私にして下さったように
    渡されたいいものを私も手渡したい。
    その思いがとても強くなった。
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