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    追風準備。

    02-04,2013

    立春。
    初めての北鎌倉。
    初めてなのに懐かしい。
    いい予感。

    東慶寺白蓮舎にて
    源氏の薫りを再現する
    古法での練香作りを体験。

    続群書類従によると
    塊のままの素材を
    金臼でつく度にふるいにかけながら
    三千回四千回とついていく
    つきかたも細かく記してあり
    白檀貝香は細かくふるうとか
    丁子は荒くとか
    篩いの仕方も細かく定められている。
    もの深くおだやかな黒方は
    重厚感が出るように細かくとか
    華やかさを出したい梅花は粗くとか
    全て手仕事でついては篩う。
    現代から考えれば
    気の遠くなるような根。
    勿論、本日は
    細かくした原料をお持ち頂いて
    調合する。

    香の調合は、
    梅花の盛り、二月三月九月、
    正月十月に合わせるとよいとあるから
    今日は絶好。

    日本は、無臭の文化であり、
    風が運ぶ花の香り
    雨や土の匂いを受け止め、感じる。
    香りは西洋人のように
    体臭を消すものではなく
    自分の好みの香りを調合し
    それをたいて立ち上る香りを
    衣や髪に焚き染め、
    その追い風の中に己を映した。

    ちなみに平安時代の
    原料の主役は麝香なのだとか。
    即ち麝香鹿の雄のフェロモン。
    源氏物語からも読み解けるように
    材料がクオリティ=財力を現す。
    光源氏の香りのレシピは知らないけれど
    おモテになるのに
    美貌と財力と雄鹿フェロモン
    だとすれば、さもありなん・・・

    巷に溢れている香り。
    現代は機器の発達もあって
    天然素材を成分分析器にかけると
    微細な成分まで分かるそうで。
    化学合成で似た成分を作って
    それらしい香りを添加するものが
    さまざまな商品となって
    市場に溢れている。
    でも、例えば伽羅を合成的に作ろうとしても
    できないとのこと。
    香木は全て未知の微小なももの集積で
    その香りを形作っている。

    似たものは似たものとして
    自分の深くには
    やはりほんとうのものを蓄積していきたい。
    消えてなくなるものは
    本当は消えてなくならない
    そういうものこそ
    いつでもいつまでも
    私の深くに湛えられている。

    境内の梅はまだ力を内包したまま
    凛と枝を伸ばしている。
    大黒さまが咲き初めの二、三輪へと
    案内して下さる。
    私は花が開く前の
    この冬の幹が大好き。
    賑やかな花もよいけれど
    静かなものこそ
    私に多くをくれる。

    そっと触れてその力を感じる。



    美馬さんのお仕事で
    ご縁を頂いた方にお声掛け頂いた
    今回の体験。
    香の十徳にもある通り、
    薫物は邪気を祓い
    空間を清め、健康にも良い。
    刹界よさらば。
    この練香を私の追い風に
    焚き染めてみよう。

    予感通りの一日。
    春はいい予感に満ちている。

    感謝です。
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