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    人生に添う

    03-28,2013

    稽古日。
    生徒さんは
    遅れて来られてとてもお疲れのご様子。
    まずはお茶を一服。

    お話を伺うと
    年度末怒涛の忙しさなのだそうで。
    そんな中
    稽古に出かけて来られるのに
    頭が下がる。
    結局、稽古はせずに時間一杯
    お茶をのみながらおしゃべりして
    恐縮しながら帰られた。

    それでいいのだ。

    私は様々な先生の下で学んだ。
    自分が希望してのことではなく、
    ご病気やお互いの転居
    お亡くなりになった先生もおり
    仕方のないことであるけれど、
    新しい社中の雰囲気の違いに
    その度に戸惑った。

    お茶の稽古は
    目的や動機がみんなそれぞれで
    それぞれながらも
    社中カラーができていく。

    私の最初の先生はとても厳しい方で
    稽古もピンと張り詰めて
    完璧を求めておられたから
    先生の転居後についた
    二番目の先生の緩い雰囲気に
    随分戸惑った。
    いつもお着物で日本髪を結い
    花といえば盛花で
    盆絵を描いて遊んでいらした
    可愛らしいおばあちゃま。
    その先生のお弟子さんたちは
    先生に会いにきて
    お茶とお菓子を頂くのが楽しみ
    と各々話されていた。

    まだ若かった私は
    最初の先生の厳しさと真逆の
    その緩やかな雰囲気に
    違和感がずっと消えず
    もっとしっかり稽古したいという
    焦りもあった。

    その二番目の先生がお亡くなりになって
    数年が経ち
    気付いた。

    あれでいいのだ。

    人がお茶に求めるものは様々。
    受け取りたいものを受け取って
    その日の稽古を終える。
    先生は私が学びたかったもっともっとを
    お持ちでなかったのではなく
    私のお茶に必要なものを
    先生なりにみせて下さったのだ。
    人を癒すということ
    何も求めなくていいという
    空間。

    人生には様々な時がある。
    茶が人に添うものならば
    お茶にもその時々の茶がある。
    その人の必要なものをそっと
    渡す。
    お茶をのんで元気が出れば
    もうそれでよい。
    今になって
    二番目の先生のよさがわかる。

    しみじみと
    いい先生だった。
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