スポンサーサイト

    -----,--

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。

    内口切に行ってきました。

    11-04,2013

    本日は内口切へ。

    P1070094_convert_20131115195109.jpg

    内口切は口切茶事の前に
    茶壷のお茶を確認するために内々で行うもの。
    本番というか、お客さまを正式にお招きする
    口切の茶事と分けての言い方。
    なので、客として招かれる機会は本来あまりない。
    私も流派は違うけれど、よく茶事に招いて下さった
    官休庵の先生のお宅で一度経験したのみ。

    今週末に口切の茶事に招いて下さっている方が
    ご一緒にいかがですか
    とのお誘いに喜び勇んで出かける。

    口切ってなんだかコワイ言い方ですが、
    茶壷の口を切る儀式のこと。

    現代では、お茶そのものの価値が
    お金でいつでも買える物となっているので
    古の心栄えがイメージできないかもしれないけれど、
    初夏に新茶を摘んで、それを高い山の室で寝かせ
    旧暦10月の亥の日に
    炉に火を入れる炉開きに併せて
    その頃までに茶師が預かっている各家の茶壷に
    所望の茶を詰めて納める。
    一年分の新茶が入っている大切な壷。

    京都時代、口切を前に
    小川通りを、裃をつけた宇治の茶師が
    棒に茶壷の入った網をかけて
    2人で両肩にのせ、
    その日は結界が払われた兜門より入る
    茶壷道中を見たことがある。

    家元といえど普段は
    横の通用門から入られるので
    私が兜門から入る人を見た最初が
    この茶師たちだった。
    それくらい特別なものということ。

    茶壷の中には
    濃茶と薄茶がそれぞれ袋に詰められ、
    さらに葉のままの薄茶が詰め物のように
    ぎっしり入っている。

    P1070067_convert_20131115194138.jpg
    P1070065_convert_20131115194218.jpgP1070066_convert_20131115194111.jpg

    壷は焼物だれど、蓋は桐材の盛り蓋で、
    蓋がとれないように、
    米を解いた糊を掃いた口封紙で
    ぐるりと貼り付けてあり、
    その紙の綴じ目のところに
    茶師の黒印が押してある。

    内口切は
    茶師が納めたこの茶壷の口を
    内々に切ることを言う。
    裏千家は歯のついた小刀で切るが
    表千家は木の刀で切るのだそう。
    長く使っている茶壷は紙封が幾重にもなり
    厚みが出て、壷を傷つけないように
    手探りで切るのもコツがいりそう。

    中のお茶を確認したら
    また同じように紙に糊をつけて
    封をする。
    一度内々に口を切っているから
    お客さまの前で改めて切る、口切の茶事のために
    新たに紙の綴じ目に、切った主の朱印を押す。
    だから、口切の茶事の茶壷拝見の折は
    朱印になっている。
    得心がいった。

    袋を開封し、石臼で挽かせてもらう。

    P1070143_convert_20131115194556.jpg

    こちらは初めてではなく、
    20代の頃、青年の船で中国に行く旅中、
    船中でも毎日茶会が行われていて、
    リーダシップトレーナーの一員として
    最終日に差し上げる30名限定の濃茶を挽いた。
    ゴリゴリと早く回してはダメで
    回転速度とか心持とかが持続できないので
    メンバーで交代しながら夜、眠い目をこすりながらの作業。
    30人分挽くのにとても労力がいった。

    現在でも、販売されている抹茶を挽くのは
    このサイズの臼なのだとか。
    もちろん人力ではないですが。

    此度はあまり働かず、
    お隣の表千家の方とのお話に
    熱中しつつ、紐結びをみんなで勉強。

    茶壷の紐は帯締めのようにしなやかで
    力強い紐なので代用になるものがない。
    遠い昔、壷付花月で時間内に結べるように
    紐のみを買って猛練習した。
    私の紐は飾って人前に出せないくらい
    先がボロボロになっている
    もうその時のことを忘れてしまっていたけれど
    人より不器用な私のこと。
    本を見ながらものすごく格闘したと思う。
    おかげで今は困ることはない。
    身についたことはどこにも去らない。

    本物の紐を何本もともいかないので
    ご亭主はいろいろなお店を回って
    全員に行き渡るように
    結びやすい代用の紐を探し出し、
    先が解れないように
    糊で止める細心さ。

    この方、暇人ではなく
    バリバリの外資系企業の部長さん。
    激務をこなしながらこうして
    私達にも経験を分け与えて下さる。
    関東に来てご縁を頂いた方はみんな
    軽やかに与える方ばかり。

    ご亭主の奥様お手作りの
    鶴亀を見立てた白味噌仕立て祝雑煮と
    美味しいお酒を頂き
    これまたお手作りのお菓子を頂戴して
    挽いたばかりのお薄をご相伴。

    P1070085_convert_20131115194323.jpgP1070089_convert_20131115194344.jpg

    勿論、濃茶は口切茶事当日のお楽しみ。

    週末の茶事へと続く
    ウキウキワクワク
    茶の湯は私に
    幼いときから変らない
    未知への好奇心と胸の高鳴りを
    与え続けてくれる。

    感謝。




    スポンサーサイト

    COMMENT

    COMMENT FORM

    • URL:
    • comment:
    • password:
    • secret:
    • 管理者にだけ表示を許可する

    TRACK BACK

    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。