スポンサーサイト

    -----,--

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。

    晴れやか

    11-09,2013

    つい先日伺ったはずが
    住宅地の中
    またまた迷路に迷い込み
    坂を上ったり下ったり
    小雨の中息せき切って到着。
    設えたばかりのお庭の竹垣、
    しおり戸が青々と輝いているのが目印。
    この清清しい輝き
    茶人の正月が来た。

    内口切に続いて本日は口切の茶事。
    待合には開門多落葉。
    連客とご挨拶し
    詰めを仰せつかって腰掛へ。
    路地笠を使って蹲に進む。
    前の方が蹲を使う間
    自分の笠を持ちながら
    前の方の笠も支える。
    絵のような風情。
    小雨もまたよし。

    本席床には雄雄しい関
    見下ろされながら
    おじずに勇ましく
    ここを通り抜けていくぞ。
    心が奮い立つような筆致。

    先日の茶壷が網をかけて飾られている。
    脇床には、茶師が壷と共に納めた
    柿と栗。
    里山の幸を添える茶師の心と
    それを菓子や懐石の材料として使う茶人の
    無言の思いあい
    こういうささやかな心の働きが
    お茶らしくてシビレル。

    茶入日記拝見の後
    茶壷の蓋を切って
    所望した濃茶と詰め茶を出して
    それぞれ挽家に入れ
    再び口を封紙で糊付けし封印を押す。
    こちらは内口切りと同じ。
    お茶とは濃茶のこと。
    でもこの詰め茶を救い上げて
    薄茶としたのも茶の心。
    缶に入ったそれぞれのお茶を
    お店で買っていたのでは
    わからない基が
    口切の茶事には詰まっている。

    茶壷拝見の後、初炭。
    瓢の炭斗が持ち出される。
    お約束通りが嬉しい。
    香合を拝見させて頂き懐石となる。
    奥様のお心入れを頂いていると
    水屋から臼を引く音。
    懐石が進むにつれて
    音がなめらかになり
    弛みない低音が遠く心地よく響いて
    胸が高鳴る。
    胸が高鳴るなんて
    日常あまりないことで
    そんな自分を面白く思う。

    中立では雨アガル
    路地が空気が更に清かになって後入り。
    床には照葉と初椿。
    真行草に結ばれた紐がかかった茶壷。
    喉の奥に粒子を感じる挽茶の風情を
    たっぷりと堪能した。
    続き薄茶にて茶事終了。

    お玄関を出ると
    お向かいの家の庭に色づく柚子。
    咲き初めの西王母椿も。
    炉開きは柚子の色づく頃
    炉開きには咲き初めの椿
    お向かいさんは特にお茶をなさらないお住まいとか。
    でもお茶の暦にあわせたようで
    面白く見る。

    利休の頃から変らず続く
    季節の中に息づく暮らし
    こんな東京のど真ん中でも
    自然の節物に寄り添う
    変らない日本の暮らしが
    茶の湯の中に活き活きと生きている。

    ああ嬉しいなあ。
    スポンサーサイト

    COMMENT

    COMMENT FORM

    • URL:
    • comment:
    • password:
    • secret:
    • 管理者にだけ表示を許可する

    TRACK BACK

    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。