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    父の背中

    06-14,2011

    一週間ほど四国に帰省していました。

    私の実家は商売屋で父は創業者です。
    七年前の経営方針発表会で社長交代して会長となり、その翌日に
    四国八十八ケ所歩き遍路の旅に出ました。
    線路のレールもゆがむ様な酷暑の夏のことでした。
    三ヵ月後に旅を終えた父は、会社のことには口を出さず、
    色々な会のお世話をしたり、おへんろさんの休憩所「へんろ小屋」作りに
    走り回っています。

    多角化に失敗して会社を潰しかけたり、不死鳥のように復活したりと
    波乱万丈な人生を私達家族も共に生きてきました。
    どんな時も逃げずに真摯に生きる両親の背中を見つめて育ってきました。
    研究熱心で仕事人間だった父が、引退後の人生をどう生きるのか
    父の引き際の潔さに拍手を贈りつつ、本当はもっとずっと仕事がしたいのだと
    心の中で少し心配しながらでした。

    昨年の冬、二度目の歩き遍路逆打ちの旅に出て、
    雪の中往生しながら無事帰り、その旅の記録を2冊目の詩集として
    先日送ってくれました。
    家族の一人一人のことを
    旅の途上で想い書いてくれています。

    今回は私達のお店を愛し、見守り支えて下さった
    累代のお客さまとお取引先さま、地域の方々へのご恩返しとして、
    講師の先生をお招きしての文化講演会を主催し、
    無料でご招待するとのことで、
    微力ながらお手伝いでの帰省となりました。
    おかげさまで、警報の出る豪雨の日にも関わらず、二時間ほど前には雨もあがり、
    千二百名のお客様にお越し頂きました。
    本当にありがたいことです。

    挨拶に出る父を見ながら少し寂しくなりました。
    父の仕舞支度。
    情熱を持って誠実な商売を繋げ
    お大師さまと共に遍路道を歩き通し、
    後の人が少しでも雨風を凌げるように小屋作りに奔走し、
    私達に語りかけるような本を遺し、
    地域の方々のご恩に感謝し少しでもお返ししていく、

    静かに静かに一つ一つやり遂げていく父。

    こうしてひとつひとつ
    父のし残したことが片付いていくことが
    子供である私は寂しいのです。
    仕舞支度が許されている父は幸運なのだと
    分かりながらも。

    私にとっては最高の父親であり、それを支えてきた母と共に
    心からの尊敬は揺らぐことがありません。
    その日がくるまでずっと私は父の背中を追い続け
    父に恥じない自分であるか自問し
    時に恥じ入り消え入りながら
    父が隠れ自分が年老いても
    父の背と共に歩んでいくのだろうと思います。

    講師の先生と会場風景↓

    uwajima-kouennkai.gif
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