スポンサーサイト

    -----,--

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。

    身に付く

    10-15,2014

    能を舞う二回目。

    CIMG0269_convert_20141022173310.jpg

    予定にはないけれど
    今回は謡も致しましょう。
    と先生。
    何と大サービス。

    老松を謡い舞う
    イメージだけはとってもいい感じ。

    本の符号を教えて頂いた後、
    歌おうとしないで
    普通に話すように声を出し
    本の通りに抑揚を追っていけばよい
    とのご注意を皆で聞いて、
    先生の声について
    初めてさん三人が
    ぎこちなく続く・・・
    またまた手に汗をかいてしまった。

    囃子方の説明で、
    先生は笛をお持ちになり
    皆に吹かせて下さった。
    ちっともきれいな音が出ない。
    それもそのはず、
    自然の音に近づけるために
    ドレミなど所謂綺麗な音が出ない仕組みで
    のどという細い管を入れて
    わざと狂わせているのだとか。
    笛は竹でできているので、一本一本違い
    吹く人、息の入れ方によって音が違う。

    小鼓は、柔らかい仔馬の皮でできていて、
    古いものの方がいい音が出るそうで
    自分の代ではいい音が出なくても
    次の代の人のために打っているのだとか。

    大鼓は、馬の厚い皮を演奏前に一時間ほど
    炭火で乾かして締めて使う。
    小鼓より大きいけれど、
    より高い音が出る。世界で一番固い楽器なのだとか。
    演奏の前に炭火で乾かすって・・・
    そんなに繊細な楽器もあるんだな。

    太鼓は、牛の皮を固く締めあげて張って
    高い音を出す。ばち皮の部分だけを打たないと
    綺麗な音がでない。

    囃子方は右から笛、小鼓、大鼓、太鼓の順に座る。
    これはお雛様の5人囃子の順番と同じで
    何も持っていない人が謡。

    短い時間だけれど未知のことなので
    講義も面白い。

    続いて、仕舞の復習をして終了。

    私たちの稽古は午後からなのだけれど
    午前中の稽古を見学してもよいとのことで
    今日は少し早く伺って隅に座らせて頂き、
    午前の最終の謡の稽古を見せて頂いた。

    80代の男性が俊寛を稽古しておられ、
    見事な雄々しい声で朗々と謡われた。
    耳が少し遠いとおっしゃっておられたけれど、
    先生に対する為し方
    私に対する為し方もまた
    見事で、久しぶりに昔方の振舞いに触れた。

    その方が稽古を終えて先に出られた後、
    私も先生にご挨拶して玄関に行くと
    端によけて置いておいた私の草履と
    先生の草履が玄関の中央に
    丁度良い間隔を空けて置き直されていた。

    身に付くとはこういうこと。

    みかけは普通のおじいちゃまだけれど
    これができる人はどれだけいるだろうか?

    お茶をしています。
    と言いながら、自分の後ろも振り返らず
    点前手続きや着物や内輪の人間関係
    いつの間にか
    心を配るところがずれてくるのが
    女性の多い茶道の側面でもある。

    何を習っているのか
    ではなく、何が身についているのか

    稽古事は遊びではない。
    私も伝える者の一人である以上
    生徒さんの振舞いの責任を負っている。
    楽しさや仲の良さも大切なことで、
    気付くまで時を待つことも必要だけれど
    きちんと伝えなければ気付かないこともある。
    身も蓋もないけれど
    茶の湯なんて二の次なんだ。

    この男性の振舞いが爽やかで
    私も私の稽古場もこのようでありたいと
    久しぶりに背筋が伸びた。

    今日もいい出逢いを賜った。

    感謝。




    スポンサーサイト

    COMMENT

    COMMENT FORM

    • URL:
    • comment:
    • password:
    • secret:
    • 管理者にだけ表示を許可する

    TRACK BACK

    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。