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    何も知らない

    01-22,2015

    お若い方に
    ものすごくいいものってなんですか?
    と問われた

    過去記事

    きっと今はわからないだろう。

    ものすごくいいもの

    それは、茶の湯に30年を費やしても
    何も知らない
    という清々しさ

    希望というか
    未来というか
    可能性というか
    そういうものが自分にある嬉しさ

    みたいなもの。

    ワカラナイなんていやだとずっと思ってきた
    本当のことを知りたいともがいてきた。
    誰よりもアホみたいにもがいてきたと思う。
    私みたいな遠回りは誰にもおすすめしない
    でも、そうやって辿り着いた
    自分は知らないという
    底抜けの清々しさはぜひ。

    便利な世の中になって
    何でもすぐに分かった気になって
    自分が何も知らないということを
    知らない人がきっと沢山いて。
    今の時代に生まれていなくて本当によかった
    と思う。

    田舎で野生動物のように育って
    何一つ物事を知らずに都会へ出て
    全てが未知でキラキラして
    まばゆいような美も目を背けるような醜も
    沢山の可能性を秘めた世界が
    私の前にあった。
    何者でもない私を知った。
    何も知らないということに身震いがした。
    その怖さとは違う。

    鳥の図鑑がほしいと思う
    スマホでその鳥の写真をとって
    ネットでこれは何の鳥と問えば
    どこかの誰かが答えてくれることは知っている
    そして、答えが得られれば私の興味はもうそこで終了。
    その鳥を探す過程で
    ページをめくる
    探せないで忘れたりを繰り返す
    その時の中に意味ができる
    花の図鑑をめくるのと同じ
    めくる過程で出逢うものにもまた意味がある
    色んな点が繋がってくる
    時を待つ楽しみがある
    早く分かる必要は私にはない。

    一枚の絵を観るためにだけ
    海外の美術館に行く
    その美術館で他の絵もみる
    それ以外はその街を
    あてもなくぶらぶら歩く。
    何も調べない
    どこにも行きつかないその時間を
    全くもったいないと思わない。
    焦がれた人に逢いにはるばるやってきたとして
    やっと会えたら
    それだけを瞼の裏でいつまでも
    ただ感じていたい
    一つとちゃんと向き合えればそれで十二分。

    昔、漱石の中期三部作をつらつら讀んで
    自分なりに消化しようと時をかけた
    その時、その一つが映画化されて
    それを見たとたんに私の興味は終了した。
    人の解釈を映像で見たとたんに
    自分で消化するのをサボった。
    もうそれでいいやと思ってしまった。
    私はそんな程度の人間なので
    人の解釈にはなるべく近づかないように
    気を付けている。

    かかる時間は人それぞれ
    だけど何であれ
    すぐに分かるなんてことはまあない。
    分かった気になるということに
    そろりそろりと気を付けながら
    一本道を脱線しながら楽しんで
    人生半分。
    たった一本の道なのに
    30年たっても何もしらない
    まだまだこの道が続いて
    未知が山積して輝いている
    この嬉しさ
    もうそれが本当に嬉しくてたまらない。
    心の底からワクワクするんだ。

    別にMというわけではありません。

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