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    旅立ち

    12-19,2015

    一年間の長き旅を終え
    荷をおろす
    そんなイメージで
    稽古は師走の旅箪笥。

    私が持っているのは利休好み。
    利休が小田原の戦いの折に考案し
    好みものとなった桐木地。
    逸話も面白いお棚なので
    仙叟は杉木地で
    玄々斎は網代で
    淡々斎は紅葉を漉き込んだ乾漆で
    再好みしている。

    面白いと思って
    若い頃、最初の方に買ったお棚なのに
    組み立てでないので
    四国の稽古場で使ったきり
    引っ越しの後も箱に入れたままとなっていた。

    久しぶりに出してみると
    生徒さんはお棚らしからぬその姿に怪訝な顔
    そして、その後の歓声が嬉しい。

    棚点前なので
    濃茶も薄茶もできるけれど
    やっぱり面白いのは芝点。

    CIMG2988_convert_20160102221803.jpg

    松に千鳥のお茶碗を合わせれば
    気分は奥の細道
    芭蕉の心で荷を下ろす。

    船の茶碗を合わせると
    これだけでも旅立ちのイメージ。
    卒業や進学、留学や就職などの
    送別に取り合わせたり
    茶箱のような趣向で野辺の茶としても楽しい。

    喜び悲しみ悲喜こもごも
    清心会でも新しい旅立ちがお二人。

    お一人はご結婚で東北へ
    旅の箪笥を希望でいっぱいにして
    新しい人生に旅立たれる。

    もうお一人は
    ご主人の転勤で関西へ。
    最後の稽古で旅箪笥。
    濃茶の点前で茶杓の銘は「旅立ち」
    続いての薄茶点前では銘「ふたたび」
    そのお気持ちが染みてくる。

    お二人とも清心会で初めて茶の湯の扉を叩いて下さった。
    新たな地でも茶の湯を続けて下さる
    そのお言葉が力強くて
    お二人の初めからの姿が私の中であふれ出て
    寂しいけれど頼もしくて嬉しかった。
    私もそうやって引っ越した場所で
    茶の湯を続けて今がある。
    これまでずっと見送られる側だったのに
    初めて見送る立場になり
    これまで私を送って下さった先生方のお気持ちに
    初めて触れた。
    これからもこんな出会いと別れがあるのだろう。
    私は港の側になった。

    茶の道をゆけば
    どこかできっとまた会える。
    そんな経験を何度もしてきた。
    見送る人も見送られる人も
    私たちは同じ道の上。
    何だか力をもらう。

    聡明なお二人のこと
    新たな地でも素晴らしい恵みがあり、
    また恵みを与えてもいける。
    どこへ行っても大丈夫です。

    思いが尽きませんが
    ご縁を本当にありがとう。

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